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真っ黒な林檎の勧誘

「あぁ姫様。この真っ黒な林檎をお食べ。きっと、安らかで永遠の眠りにつけることだろうよ。」さぁ、お食べ。毒につけた、真っ黒な林檎。

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  • 04/26/11:22

獣耳付殺人症候群 ~第一章  お守りします。~

人生って、素晴らしい。

なんて。今更何なんだよ。
所詮俺は、こういう子が好きだけど。
うさ耳で、ロリ服着てて。包丁とかフォークとか持ってるけど、そこはあえて気にしないことにする。
そういうのは謎めいて逆にストーリーに深みが出るっていうかなんていうか、
な、大事なポイントだと思う。
だけど。

5人もいられては。

しかも、今。なんて言った?
「だから、1回で聞き取ってくださいよ!」「くださいよ!」
「私たちは今日から、」

「あなたを一生お守りします、と。」

・・・なんなんだそれ。
大体俺守られるほど弱くもない(ワケがないけど)し、
守られるようなことも起こらない。
なのに、なんなんだこのウサ耳シスターズ。
よくわからない。わからない、話の主旨がわからない。
「あのさ、もう1回お願いできる?」
「耳が悪いの?だったら耳元で。」

「あなたを一生お守りします。と。」

・・・ち、近いよ。
「これでお分かりでしょう?」
「まてまて。守るって。なんでだ?」
俺がそういうと、五人は顔を見合わせた。
そして、リーダー核の女の子が言う。
「・・・話せば長くなるからな、とりあえずそれはまだいい。」
「まだいいっておい!」
「まだ、いいんだ。」
・・・殺気。裏の世界を知っている、その目。
でかかった言葉はノドの奥で一気に押し戻された。
「・・・・とりあえず、名前を名乗れ。」
その子は殺気をしまって、そういった。
そう。それだけだった。

「・・・草間 蓮(そうま れん)」

俺も、それだけ答えたのに。
「草間蓮。17歳。遊佐野高校2年。親は父親のみ。母親は幼い頃なくしている。
趣味は読書。純文学からエロ本まで幅広く。特技はアコギ。それだけ。」
・・・なんで。知ってんの?
エロ本も暴露してしまうとはこのツインテールなんなんだ・・・。
「えー!エロ本!?」「エロ本!?」
「ルウそれいやだよ!?」「レエもいやだよ!?」
そしてエロ本にからむなロリ双子・・・。
「静かにしろ、早く済ませよう。」
リーダーは言った。

「お前をこれから一生守る。お前はこれから一生、本気で殺されそうになるのだからな。」

「・・・え?」
そう、言った。

                     next...

~~~♪のササヤキ~~~
春水月華に次ぐお遊び小説ですww
まぁこういうトーンのほうが香芝にはお似合いです。
次はちょっとぐろいかなー。

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獣耳付殺人症候群  ~序章~

今夜は満月の日。

不快な共鳴音。
鮮血におどる獣の耳。

「おじい様。会いに来てくださったのですね!?」
「わぁ、嬉しい。」
「今日は、私たちは何をすれば?」
少女たちの楽しそうな声が聞こえる。

「この人を、殺してくれ。」

「はい、かしこまりました。」


今日は、満月の日。

さて、今夜は誰を染めよう?
その鮮血で。